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yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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移民、植民、難民

米国は、本当に「移民の国」か?          2017,3,1

トランプ大統領が、1月末、特定国からの入国を一時的に禁じる大統領令に署名して以来、
トランプの米国への移民規制を巡って、様々な議論が行われてきた。

移民の国である米国が、移民を規制するとは、とんでもない、という議論が主流の様である。
そこで、本当に、米国が移民のくにであったかどうか、考えてみた。

移民・・異なる国家や異なる文化地域へ移り住む事象
植民・・本国政府の支配下にある領土に、移り住むこと
難民・・戦禍・迫害等を避けて流浪する人民。

最近、疫病の歴史に触発されて、アメリカ合衆国史を読み直してみた。
それも、殆ど書かれていないアメリカインディアンの立場から、読んでみた。
私の読んだ感想では、「虚飾に満ちた自由と民主主義の歴史」であり、また、「移民の国アメリカ」ではなく、「植民の国アメリカ」であった。

悲劇の始まりは、1492年のコロンブスのアメリカ発見である。
アメリカ大陸に、天然痘と麻疹が持ちこまれ、免疫力を持たなかった、先住民は、人口が激減した。
北米には、1,000万人のアメリカインディアンが住んでいたが、400年後の1900年頃には、50万人に減少したと、歴史書には、記述されていた。しかし、最近の遺跡からの研究では、もっと多くの先住民がいた言われている。

英国による北米東部地区への植民がはじまったのは、1600年代にはいってからである。(1607年、ジョージタウン入植)
そして、170年後に、1776年アメリカ東部13州が独立したが、当時のヨーロッパ人は300万人に膨れ上がった。
アメリカインディアンの方は、推測するしかないが、次のような状況であったと思われる。
疫病による災禍(天然痘は、成人の死亡率が高い)で、人口が激減していた。
ユーラシア大陸の歴史をみると、感染症による人口激減があっても、100年から200年もたてば、免疫力や病源菌回避ノウハウの取得で、人口は回復して来た。
ところが、アメリカインディアンには、その機会が与えられなかった。
銃をもったヨーロッパ人が東部から順番に植民して、インディアンは、居住地から追い立てられて行った。

最大の悲劇は、アメリカ独立から南北戦争にかけての100年間である。
大挙して、ヨーロッパからの移民が到来し、北米全域に渡って植民して行った。
鉱山(ヤマ)師、猟師、次いで牧畜民、最後に農耕民。バファローも狩り尽くされた。
それまでのインディアンの歴史は、暗闇の中であったが、この時期になると、アメリカインディアンにとって悲惨な、アメリカ人にとって凄惨な事件・事態が、多方面にわたって、記録されている。

中南米には、インディオやメスチソが残っている。それに比べて、アメリカインディアンは、絶滅危惧種になった。
最大の理由は、
アメリカインデアンは、イギリスの植民地であった時代も、独立して、アメリカ合衆国になってからも、敵国であったと言うことである。
だから、インディアンと条約を結び、都合がわるくなると、一方的に破ってきた歴史がある。
北米大陸を占拠し、植民をすすめ、先住民を敵国視するのは、真っ当な話ではない。
著名な大統領であるジェファーソンもジャクソンも、インディアンに対しては、極めて、冷酷であった。
(アメリカインディアンに選挙権が与えられたのは、1962年である。)

これと同じ図式が、イスラエルとパレスチナの関係である。
ユダヤ人は、先住民族が住んでいるイスライルに、国を作り、先住民の居住地に植民を行っている。
アメリカを「移民の国」といっているが、イスライルと同じ「植民の国」では、無いだろうか。
少なくとも、第2次世界大戦までのアメリカは、「植民の国」の歴史であった。
そして、植民すべき土地がなくなると、フロンティアは消滅したと。








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