プロフィール

yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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フィリッピン考(2)

(書き掛け中)
フィリッピンと外国人技能実習制度  2017、4、4

今日の日経夕刊に、二つの記事が掲載されていた。
社会面手前・・「技能実習適正化法を11月施行」
社会面 「不法就労の芽を摘め、コンビニ・飲食店に研修会」
最近、外国人労働者に関する記事が多い。
それも、
国内外から「低賃金労働者の確保に利用されている」と批判され、違法な長時間労働や賃金不払いなども問題化し、不法就労も多い、との論調も多い。

たまたま、私の関係する先で、フィリッピンの研修生がおり、生で接する機会を得た。
「貴社には、フィリッピン研修生が6人程いるが、彼らの生の声をききたいので、と面談させて欲しい」
「是非、彼らの話を聞いて欲しい。」
ということで、彼ら6人と、夜、会食しながら、通訳に社員1人を加えて(私だけが、英語を話せないため)を交えて、色々な話を聞いた。

彼らの平均像は、
1、年齢20代後半、独身
2、技能経験者(プレス、塗装)で、現地で選抜されて来ており、日本で、簡単な日本語教育を受けて
3、地方自治体の関係組織の紹介で、工場勤務につき
3、英語は堪能であるものの、日本語は、殆ど話せないものの
4、あれ、これの言葉と、身振り手振りだけで、図面を見ながら、即戦力として、仕事をこなし、
5、わずか、3年で、後任と交代し、帰国する。

ネットで調べたら、労働政策・研究機構が、2014年に、帰国した実習生の調査を行っている。
・対象は、中国、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム国籍の578件
・90.1%が「団体監理型」、すなわち、市町村紹介である。
・来日前の技能実習生は、「雇用されて働いていた」が83.6%である。
・来日の目的は、「お金を稼ぐため」が74.2%で最も多い。
・技能実習の効果は、「役に立った」という回答が98.4%・、
・具体的にどのようなことが役に立ったのか、複数回答で尋ねたところ、「修得した技能」が69.1%で最も多く、以下、「日本での生活経験」(62.2%)、「日本語能力の修得」(60.8%)、「日本で貯めたお金」(59.4%)などとなっている。
・実習期間中の賃金支払い状況は「契約どおり(又は契約より多く)支払われた」が94.1%である。
・技能実習期間中に禁止されていた事項の有無を尋ねたところ、「なかった」という回答が92.2%である。

以下、私の所感である。
・私の取材でも、このアンケートの通りであった。
かれら技能研修生は、まじめに働いて、お金を稼いで帰る姿である。日本語で言ったら、出稼ぎのイメージかもしれない。
「賃金不払い」や、「逃げて失踪」などは、少数の例外であろう。
そうでなければ、この制度は維持されてこなかったであろうし、また、少数事例だからこそ、新聞記事になるのかも知れない。

・彼ら技能研修生は、地元のエリート層である。
彼らの母語は、タガログ語(それ以外、各種ある。)であるが、英語は、会話だけでなく、読み書きも出来る。
それが、英語の全く話せない日本人上司の「アレ、コレ」の片言と、身振り手振りだけの中で、図面を見ながら、作業を行っている。
今では、日本の企業にとって、貴重な戦力であり、日本人を、新人で採用し、一から育てて行くより、遙かに効率的ともいえる。

その彼らが、たったの3年で帰り、毎年交代要員が来る。
私が、彼らのために「せっかく、日本に研修に来たのだから、帰国の前に、プレスだけでなく、溶接、塗装、成型、組立の技術を教え、帰国させてあげたら、彼らが帰ってからに就業や企業の役に立つのでは?」
と、聞いたら、
「それは、出来ない。法律で、禁止されている。万一、職種以外で、事故でもおきたら、技能研修制度そのものが、停止させられてしまう。」
今の技能研修生制度とは、何とも、歪な制度である。
3年から5年への延長制度も発足したとの話であるが、何とも使いづらい制度である。
資格をとれば、延長できると言うが、このハードルが、極めて高い。
発音記号である英語とちがって、日本語の読み書きは、極めて異質な言語である。
漢字を使っていた中国人、日本語の読み書きを習った日系ブラジル人なら、そこそこ対応できても、
英語しか知らないフィリッピン人には、初歩の試験でも、超難関名テストとなってしまう。

彼らが、日本に来た理由は、全員が、「お金を稼ぐため」と、言っている。
かれらは、兄弟が多い。両親を楽にさせるため、そして兄弟のために、お金を稼ぎたいと。
初来の夢は?
家族で住める家を建てたい。レストランを開業したい。パン屋をやりたい。
帰って、プレス関係の起業は出来ないか。
フィリッピンには、機械関係で起業するほどの市場は無い、との事であった。
彼らが、帰国しても、フィリッピンに、それを活用できなるだけの産業基盤は出来あがっていない。

彼らが、ドゥテルテ大統領に期待しているのは、安全な社会と経済成長である。
経済成長とは、出稼ぎではなく、帰ってから、技能を生かせるだけの経済社会の水準に、引き上げて欲しいと言うことである。
フィリッピン経済が、そこまで行ったら、彼ら技能研修生は、日本になど来てくれないであろうが。



新聞記事をみていると、彼らを、人手不足を、安い労働力としか見ていない見方には違和感がある。
フィリッピンは、英語が出来るため、米国はじめ英語圏と中東への出稼ぎが多い。
本国に産業が育てば、日本になど、来てくれなくなるであろう。

3年で帰らせるなど、愚策としか言いようがない。
それより、外国人材と共存していく社会の構築が、必要かと思っている。
書き方が、半端なので、書き直す予定。



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