プロフィール

yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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東芝は、クモの巣にかかった蝶か?

東芝問題                    2017、5、15

今日の日経夕刊に、東芝の記事載っていた。
「米WD、売却差し止め請求、東芝の半導体めぐり、国際仲裁裁に」
「東芝、前期試算を公表、最終赤字9500億円、監査承認なし」
もう、現役を離れ、3年近くもなるので、公開情報だけでのコメントであり、やや、心許ないが、書いて見ることした。

米WDは、HHDのメーカーで、昨年(2016年)5月に、東芝のフラッシュメモリーの相方、サンディスクを、190億ドル(約2兆1千億円)で、買収したばかりである。(一部、株式と抱き合わせであり、WDの株価下落で、投資家の手取りは、最終160億ドルとなったが。)
だから、東芝は、半導体事業の売却価格を、2兆円と踏んで、売却計画を立てたのであろう。
第1次入札では、鴻海が3兆円を提示したとのことであるが、WDの提示価格は不明であるものの、他の各社と比べて、大幅に、低かったと言われている。
WDには、サンディスク買収だけで、かなりの債務を抱え、東芝のメモリー事業買収の余力はないものと推測される。

東芝にとっては、昨年のWDのサンディスク買収には、文句も言わなかった。今回は、邪魔をしないでくれ、と言うところであろう。元々、相方であったサンディスクにしても、対等に、付き合ってあげて来たという、意識もあるかもしれない。

ところが、WDは、独占交渉権を要求し、且つ、今回は、国際仲裁裁(ICC)に、売却差し止め請求を出している。
WDの直接的な要求だけでは無い。
今年、4月に、米国債貿易委(ITC)は、東芝製フラッシュメモリーが特許侵害しているとの台湾半導体メーカーの申し立てを受け、調査すると発表している。何故、この時期に。しかも、台湾メーカーである。
米国企業というのは、エゲツないモノである。
米国と言う国(政治力、軍事力)を背景に、好き勝手を要求して来る。

今回の東芝決算の監査法人はPWCあらた監査法人である。
PWCあらた監査法人は、中央青山監査法人が不祥事(鐘紡)を起こし、その一部がPWC傘下で立ち上げた、大手の中で唯一の外資系(米系)監査法人である。
東芝の前の監査法人(新日本)も、問題が多かったが、よりによって、PWCに変更してしまった。
PWCあらた監査法人が、何故、監査承認を出さないのか、理由も不明である。
決算に疑義があるなら、「限定意見」付きで、出せばよいだけと思われるのだが。
読み過ぎかもしれないが、今回の1兆3千億円だけでは、WHから撤退させないぞ、と言う米国の意思のあらわれかもしれないとなると、そら恐ろしくもある。

日経新聞の書き方も、まるで、WDを代弁したかのようでもあり気になる。
何故、「WDは、昨年、サンディスクを190億ドルで、買収したばかりである」と、書き出しに入れないのであろうか。
そしたら、WDの欲ボケの様な要求ぶりも明らかになるのだが。

東芝は、まるで、クモの巣にかかった蝶のような感じがしないでもない。
タカタは、米国で、わずか10人にも満たない死亡事故を起こして、約1兆円の請求書を付きつけられた。
東芝の先行きは、全く、見えてこない。
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