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yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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地熱発電の利用拡大へ工夫を

雑感(2)              2017.8.23

これは、本日の日経新聞の社説である。
「日本の数少ないエネルギー資源で、温暖化対策にも役立つ地熱の利用が進まない。
日本の地熱資源量は世界第3位の2,347万KWだが、発電能力はその2.2%分に留まる。
環境省は1昨年、開発が厳しく制限されている国立・国定公園の一部地域の地下で、域外からの斜め堀りによる地熱開発の規制を緩和したが、コストが高く、発電に至った例はない。
環境アセスメントの期間短縮も課題だ。・・・」

私には、地熱資源量の積算根拠は、判らない。しかし、米国、インドネシアに次ぐ位置にあることは、確かであろう。
そして、インドネシアの地熱発電には、日本企業が参画しており、その技術力はトップと聞いている。
にも拘わらず、肝心の日本では、ほとんど、地熱発電の開拓は、すすんでいない。
地政学的に、日本では、太陽光にしろ、風力にしろ、その発電コストは、割高であるにも関わらず、補助金(高値買取等)で、それなりに、発電施設が設置されてきた。
何故、日本にとって、最も有利な筈の地熱発電が、進まないのであろうか。

問題は、環境省にあるのではないかと思っている。
電力には、基本的に、次の3種類に分けられる。
(政府の言う、ベースロード、ミドル、ピークとは、少し違う。私なりの、解釈である。)
・ベースロード電源・・水力、地熱、石炭、原子力
・可動電源・・LNG,石油
・不安定電源・・太陽光、風力
ベースロード電源は、24時間365日、発電供給されるものである。
基本的には、このコストが、最も安いのだが、原子力発電のコストは、福島原発事故で、廃炉コストや安全コストまで、計算したら、決して、安い電源で、ないことが、確認された。
・可動電源は、需要に合わせて、供給力を変動させることができるが、コストが高い。
・不安定電源は、昼夜、季節、気候・気象により、変動が激しく、蓄電設備が高コストな現状では、全体の一部でしか、利用できない。

日本の電力コストは、主要国の中で、多分、最も高い。
家庭用だけでなく、工業用の電力も高い。
アルミは、電力の塊であり、ほとんど、地金の形で輸入している。鉄鋼はじめ、電力を大量に消費する工場の大半は、自家発電設備で、電力を賄っている。
電力コストを如何に引き下げるかは、貿易立国の日本にとって、大きな問題である。
原子力発電神話が壊れた現段階では、日本の電力コストを引き下げるには、石炭火力と地熱発電の有効利用が、最も有力な方法であるが、何れも、環境省が待ったをかけている。
石炭火力には、CO2を持ち出し、最新鋭の高効率発電を阻止し、
地熱発電には、環境破壊で歯止めをかけている。
そんなものが普及したら、原子力発電の道が閉ざされるとでも思っているとしか考えられないのだが。

地熱発電行うには、国立・国定公園を利用するしかない。
ところが、環境省は、そんなところに、発電所はふさわしくないので、設置させないと。
確かに、水力発電所は、環境破壊の見本であったのは、確かである。
しかし、よく考えてほしい。
確かに、あちこちに乱立している風力発電設備は、決して、見栄えの良いものではない。
そんなものが、国立・国定公園内に設置されたら、興ざめであろう。
しかし、現在の国立・国定公園内には、数多くの神社・仏閣や各種の設備(ロープウェイ等)もあり、それらも公園の構成要素である。それなら、地熱発電所を、国立・国定公園内の風景に合致した、誰もが納得するような設備にすればよいだけのことではないであろうか。


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