プロフィール

yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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元ファンドマネージャーからみたコーポレートガバナンス

                    2018、2、18
今朝の日経社説に「株主との対話を深める会社法の改正に」とあった。
最近の、日経の記事には、株主の意見を反映させるべき、との記事が多い。
東証は、アクティビスト(モノ言う株主)の代弁者のような感がしないでもない。
金融庁も、英国を真似て、スチュアードシップを言い出している。

ファンドマネージャーであった経験から言うが、
「アクティビスト(モノ言う株主)とは、株主の立場を利用した恐喝者に他ならない。」
最近の事例では、ゼロックスのアイカーンは、その典型であろう。
何で、こんなエゲツナイ連中が、大手を振って、罷り通っているのか、何とも、理解不能である。
米国型の歪な金融資本主義が、「俺がルールだ」と言っているようでもある。

株式市場は、誰でも、売買できる。
だから、株主には、その経営方針に不満があれば、いつでも、売却できる権利がある。
それが、市場である。
投資で、失敗したと判断したなら、売れば良いだけの世界である。
元ファンドマネージャーからしたら、当然の話である。
それを、投資した会社の企業業績がうまくいかなかったからといって、経営者に文句をいうのは、筋が違っている。
もし問題があるとすれば、会社側が、適宜・適切な情報開示を行ったか否かである。

もし、見通しが失敗したのではなく、
自社株買いをやらせようとしたり、資産売却で資金をねん出させ、株主に配当させようと、経営者に注文をつけているなら、
それは、恐喝であり、犯罪である。
のもし、現金が潤沢な会社があったとして、その会社の株を買って、同社に自社株買いとして買い取らせたとしたら、それは、紛れもなく、相場操縦である。(これは、現実に、数多くある。明らかな相場操縦でありながら、証券取引委員会は、告発してこなかった。)

最近、日経夕刊のコラムで、次のようなコラムをみた。
カルビー会長兼CEO 松本晃のエッセイである。
「株主ラストの企業統治」   要約は次の通りである。

企業統治(コーポレートガバナンス)に関して述べたい。
そもそも企業を取り巻く多くのステークホルダーとは、誰なのか。
最初は顧客と取引先である。消費者、原材料等の納入業者、商品を搬送・販売している多くの取引先
2番目は共に働いている従業員と彼らを日々支えている家族への責任
3番目は広い意味でのコミュニティ。地域社会、国、世界、地球。
株主への責任は、最後で良い。
とかく企業は株主ファーストになりがちで、業績を優先するあまり、大企業ですらお粗末で、恥ずかしい不祥事を起こしてしまう。
株主ファーストの考えを捨て、株主ラストにすることが本当は正しい企業統治だとおもうのだが。

よくぞ、言ってくれたと思う。
日本企業も、彼のような経営者がおれば、今後も安泰であろう。
米国企業の真似をして、短期も業績を追い求めたり、1株利益を上げるために、自社株買いや集中と選択を繰り返していては、その企業は、どこかで破綻する。
株式投資とは、その企業を信頼して、資金を預けることである。
投資したら長期に保有し、売り時など考えなくてすむのが、株主にとってベストである。

ちなみに、米国ダウ30銘柄で、戦前から今に至っている企業は、GE1社に過ぎない。
企業が、短命なら、仮に、ある銘柄に投資したとしても、次は、何時売るかを考えなければならない。
まるで、ババ抜きゲームのようになる。
元ファンドマネージャーとしては、上場企業は、投機の対象ではなく、投資の対象であってほしいと思っている。
どうも、金融庁も、東証も、日経新聞も、
株式市場を、投資ではなく、投機の場としたがっているように、思えてならない。
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