プロフィール

yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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AI考(3)

同じとは何か?       2018、5、13

数学は、=追及の歴史であった。養老孟司も言っているが、その通りだと思う。
仮に、a=b
として、aに何を置く、bに何を置くのか?
文字をよく見ると、a=bであるはずがない。第一、aとbでは、形が違う。
では、同じ(=)とは、どういうを示すのであろうか。

以下は、養老孟司からの引用と推論である。
「目に光が入る、耳に音が入る。これを哲学では感覚所与と言う。」
目に入った情報は、神経細胞を通じて、中脳を介して、大脳の視覚エリアに達する
耳に入った情報は、三半規管から、神経細胞、後脳から、大脳の聴覚エリアに達する。
大脳の視覚エリアと聴覚エリアには、重なっているところがある。

さて、目の前に、犬がいて、ワンと吠えたとする。
人間は、「犬がワンと吠えた」と認識し、「犬がワンと吠えた」と、言葉にした。

犬とは何か。
現実に、1匹の犬がいたとして
人間は、その犬を、どう認識したか。
当然、視覚情報と聴覚情報からであろう。
でも、その視覚情報があったとしても、それが、哺乳動物のうち犬科の生物であると認識するためには、無数の同種の視覚情報が整理されていて、それと同じであると、識別する必要がある。
また、聴覚情報も然りであり、そして、視覚情報と聴覚情報が、同じ犬であるとの認識が、リンクしていなければならない。
だからと言って、言葉で発音した「イヌ」とは、どこでつながるのか?
自分の「イヌ」という発生音が、現実の犬を表現する音として、同じものとして、他の人間と認識が共有されていなければならない。

犬ということで見たら、
視覚情報、聴覚情報、発生音だけではない。
文字にしたら、犬、イヌ、いぬ、dog等は、図形が違っていても、同じ犬を示す
写真や絵本や絵に描かれた犬も、同じ犬を示す。
犬があらゆる角度からみても、犬であると言うことは、言わば、「概念」(養老氏より)としての犬である。
「概念」とは何かを言い出したら、プラトンやデカルトに行きつく。

「感覚所与」の犬と、「概念」としての犬が一致するのが、人間が他の動物と違う所以であるという。
私には、1才10月の孫がいる。
その孫が、最近、急に、言葉を話し始めた。(それまでは、ママ等数語であったのだが)
単語の数が大幅に増加し、単語だけでなく、文章らしき言葉も話し、且つ、歌も歌うようになった。
多分、孫は、お腹の中にいた時からの聴覚情報、そして、生まれてからの視覚情報、聴覚情報を、大量にため込み、それが、約2年の時間を経過して、整理統合されて、概念としての言葉となり、それが、一挙に、噴き出してきたのであろう。

AIと人間を比較してみた。
AI(コンピューター)には、ワンパターンの情報入手しかない。
それに比べて、人間は多種の情報を大量に入手した後、整理統合して、概念を作り出している。
それを考えると、AIと人間の違い、そして、AIでできることの限界も見えてきそうである。

AIを考えることは、詰碁をやる、推理小説を読む、ような感じがする。
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