プロフィール

yuji0517

Author:yuji0517
氏名、野崎雄二(YUJI NOZAKI)
経歴、1947年、新潟県生まれ
 1970年、早稲田大学政治経済学部卒
 1970~1994年、住友信託銀行
 1994~2014年、住信投資顧問(現三井住友トラストアセットマネジメント
 2014年、退職
30年余にわたり、株式のファンドマネージャーを続けて来た経験から、書き残してみたいものが、多々あり、ブログを始めてみた。
<初めて、読む方に>
左下の「過去の掲載記事のテーマ一覧」で、「初めに」に、ブログの全体像を、次いで、テーマ別に、頭に、目次を付けていますので、興味あるテーマを選んで、読んでいただけたらと思います。

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AI(14) 天気予報、画像診断、地震予知

3題話            2018,6,16

AIと人間の関係を書いてきたが、触覚の整理がつかないので、寄り道。
何れも最近の新聞記事で、3題話として、比較できそうだったから書いてみた。

<1、天気予報はAIの優等生>
最近の天気予報は、よく「当たる」ようになった。
「当たる」であり、推測・推論したではない。
気象衛星「ひまわり」は、高精度の日本の地図上のビッグデータを収集している。
その画像データを、「京」のスパコンが、大量高速処理(統計と確率)をおこない、
10分毎に更新し、よく当たる。
また、それに、地上からの情報とも組合せ、用途にあった予想(ウェザーニュース)まで行われているようである。

ただ、よく考えてみると、当日や翌日の予報は、よく当たるが、1週間後の予想は、当たっていないようでもある。
時々、1週間前には、今日は晴れだったはずなのに、雨だった。
雨が、前日に早まった、または、次の日に伸びたということが良くある。
つまり、短い時間の予想はよく当たるようになったが、1週間先の予想は、未だ、八卦の世界である。
刻々、予想が塗り替えられているので、よく当たる、と錯覚させられていいる面がないでもない。
それでも、傘を持ってでかける、出かけないが決められるとは、便利になったと思う。

<2、画像診断は、AI向きだが、まだ、十分活用されていない>
最近、画像診断に関して、立て続けに新聞記事がでていた。
「がん見落とし2人死亡 千葉大病院 CT診断ミス」
「肺がん疑い見逃す 堺の病院 X線画像取違」
いずれも、どこにでもある人為的な作業ミスで、たいした事件ではないが、新聞では大きく取り上げられた。
的確に作業(医師)していたら、少しは、寿命が延びたかもしれないと。
この分野は、人間(医師)より、AIにやらせた方が、適している分野かもしれない。

天気予報には、大量の過去データ(今日ではない、1年以上前の同時期のデータである)がある。
それに加えて、ひまわりの最新の精緻な画像が追加され、且つ、10分前に更新される
それが、いわゆるビッグデータである。
それを大もとに、量大高速で計算して次の予想を出す。
画像診断では、過去データに対応するのが、他人のがん患者のデータである。
それを、専門家(医師)が、患者1人の画像と比較して、診断する。
天気予想士が、過去の気象図と比較しながら、現在の1時点の気象図しか見せられないで、天気予報を行うようなものである。
それなら、健常者、がん患者を含めた大量の画像をビッグデータとし、
当該検診者の時系列の画像を比較させれば、
人為的なミスを伴うこともある、がん検診は大幅に改善されるであろう。

但し、これには、問題点がいくつかあるかもしれない。
過去のがん患者の画像診断枚数は相当数あると思われるのが、それが、ビッグデータとして集中され、処理できるような体制になっているか、いささか心もとない。
また、それらは、所詮他人のデータである。
人間は、一人一人違う。検診者・患者の最新の1回分だけのデータでは不足で、その画像の時系列変化も取り入れなけれな、正確な予想は難しい。
時系列データが、多ければ多いほど、診断が的確になると思われるが、超音波画像ならまだしも、放射線画像を、そう頻繁に撮影するわけにもいかないと言う問題もあるかもしれない。

患者の体内画像は、個人情報である。今では、その画像を、いくらでもUSBメモリーに取り込める。
しかし、その画像を個人に交付されたとは聞いたことがない。
私は、過去、X線検査、CT検査、超音波診断を数多く行ってきたが、自分のデータでありながら、1枚も持っていない。
写真は一杯撮られたが、その写真を、自分は1枚ももっていないのである。どこかおかしくないであろうか?
最近、お薬手帳と言うものがあり、それを提示すると、薬代が若干」安くなると聞いた。
もし、個人が、健康診断データとともに、その画像データも、USBメモリーに保持していて、
何処で検査を受けても、私の過去データです、今回の画像撮影と比較してください
という世の中になったとしたら、
天気予報並みの予想(的確な診断)ができるのではないかと思う。

<追記>
私の、義母は、もう5年以上も前に、肺がんと診断された。
大きな影と小さな影があり、余命半年といわれ、直ぐ手術をしないと、言われた。、それに
しかし、義母は手術を断り、子供たちも、それに同意した。
それから、5年以上もたつが、未だ、肺がんの気配は全くない。
3月程前、その義母が、骨折し入院した。その時も、肺に影があると言われた。
大きな影と小さな影の二つですねと、前回の事情を説明し、増えたりしてますでしょうか、と聞いたら、
その病院は、肺がんのことは、言わなくなった。
画像診断と言っても、その程度のものであり、1回の画像を見ての判断は、昔の天気予報と変わらない。
正確な判断には、本人の時間経過をも含んだ画像データが必要である。
それで初めて、AIのビッグデータになるものと思われる。

<3、全く当たらない地震予知>
天気予報ができるのだから、地震予知ができても、とおもうのは、自然なような気がする。
しかし、これが、全く、当たらない。
最近の、南海トラフ大地震の記事を読みながら、当たらないどころか、地震予知が、政治的に、おかしな使われ方をしているように思われてならない。

天気予報も、画像診断も、統計と確率計算に使われる大量のデータがある。
それに比べ、地震の場合、予測に使えるビッグデータがあるかと言うと、全くない。
全くと言ったら、言い過ぎかもしれないが、ほとんどない。
天気予報も画像診断も、ある意味、平面図である。
地震の場合、平面図は役に立たない。地層の立体図が、それも、過去データと現在図の進行図が入手できない。
(最近は、地層や海底に、若干の観測地点を設けているが)
つまり、AIの出番は、ないのである。
ところが、数学用語の統計と確率だけは、ちゃっかり流用している。
何百年前に、大地震が起きた。だから、何十年以内に、大地震がおきる確率は何%であると。
サイコロの目の丁半の期待値は1/2だから、今回、丁なので、次は、半であると。

最近の記事によれば、南海トラフ大地震は、マグニチュード8-9級で、30年以内に80-90%の確率だとか。
それを想定して、予算措置を行うとのことである。
今から40-50年前の1970年代、
近いうちに、東海大地震が起きると、東大教授や東大地震研究所が言い出し、大規模地震対策法までつくられたが、幻の地震となった。
それが思い出される。

私は、地震が起きないと言っているのではない。
起きたとしても、阪神大震災、東日本大震災、熊本地震(いずれもほとんど想定外)同様、違った地震になるものと思われる。
想定外と書いたが、いずれも少数ながら、起きると言っていた人たちはいた。
南海トラフは、予測に足るビッグデータがないのだから、確率80-90%、など適当なことを言うなと言いたい。
少なくとも、数学用語の確率ではなく、可能性に言葉を変えるべきものと思っている。
日本は、元々、天災の多い国である。
地震は、南海トラフだけでなく、何処に起きてもおかしくない。
糸魚川静岡構造線の方かもしれないし、熊本ラインに起きたのなら、その上の福岡ラインやあるいは、もっと大陸よりの韓国ラインにだって起きるかもしれない。
M8-9 といっているが、もっと小さいのが断続的に起きるかもしれないし、M9の上の方かもしれない。
また、地震以外、台風、竜巻、集中豪雨、火山噴火、何があってもおかしくない。
南海トラフの記事を見ながら、政治的な予算獲得の動きや外郭団体の姿が、その背後に見えてくると言うのは、言い過ぎであろうか。

<追記>
新潟県知事選は、花角氏が勝利した。
勝利の要因は、与党対野党と言うより、反原発票の3割を取り込んだからと言える。
泉田前々知事は、「福島の事故検証が済んでいない」と「東電に資格があるか」と2つのことを言っていた。
米山前知事は、泉田路線を引き継ぐと。
果たして、花角氏は、泉田路線を引き継ぐのであろうか。
「福島の事故検証」とは、未だ出されていないし、当分出そうにないが、大方推測できる。
・津波が来る前に、1号機は放射能漏れをしていた。
⇒格納機が地震で損傷した。
・2号機3号機は、内圧のため、ベント・注水できなかった、配管割れのため、圧力容器に水を注入しても、駄々洩れしてい。
⇒沸騰水型は、欠陥システムである。
東電と現政権は、旧来型の1~5号機は駄目でも、ABWRの6・7号機は、対策を講じて、動かしたたい、と言うのであろう。
しかし、泉田前々知事は、「東電に資格はあるか」も問うている。
東電は、危機管理能力が全く欠けている企業である。
福島第2で、津波の危険が提起された時、津波対策を行うことは、原発に対して安全性が問われる、として、対策を施さなかった。
また、3度(2004年中越地震、2007年中越沖地震、2011年東日本大震災)にわたって、醜態をみせた企業である。
同社が、シビアアクシデントに対して、適確な対応ができる企業とは、とても思えない。
東京電力は、どの面さげて、再稼働したいと言うのであろうか。

花角新新潟県知事は、本当に、泉田路線を引き継ぐのであろうか。

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